三鷹女子高生ストーカー殺人事件 – リベンジ・ポルノとネット社会の恐怖

三鷹女子高生ストーカー殺人

▲交際中の2人。まさしく恋人同士そのものにしか見えないが…

2013年10月8日、東京都三鷹市で起きたストーカー殺人事件。
被害者となったのは三鷹市に住み杉並区の私立高校に通う高校三年生女子・鈴木沙彩(18)。
そして加害者となったのは京都に実家がある元交際相手の男、池永チャールストーマス(21)。

殺された女子高生は某有名脚本家の姪の子で、本人も女優を目指して芸能事務所に籍を置き、小学生時代から芸能活動を行うなどしていた。某テレビドラマでダンカンと共演した事もあるという。

そんな特殊性に加えて、元交際相手が犯行直前にネット上にばら撒いた被害者女性が元交際相手とのフェラ動画や御開帳自撮り画像など猥褻極まりないプライベート画像が出回り、「ケツ毛バーガー以来の衝撃だ」と一部の世間を震撼させているが、この事は大手マスコミの報道では伏せられている。
ネット上では才色兼備で将来有望な女性が何故命を奪われる事になったのか…可哀想だ…の一点張りだが、それではこの事件の本質が何も分からない。

トーマス大図鑑 (きかんしゃトーマスのえほん) (きかんしゃトーマスとなかまたち)

<二次元から三次元へ…身分違いの恋>

一方で加害者男(以下トーマス)は名前の通り、日本人の父親とフィリピン人の母親とのハーフで、実家は母子家庭で貧しく本人も公立高校卒業後にアルバイトを転々としながら生計を立てていた。大阪市東淀川区でマンションの一室を借りて近所の100均スーパーに勤めながら一人暮らしをしていた時期もあったが、最終的には仕事をバックレている。

身分違いの恋…そういう言葉が思いつく。

トーマスの母親は女性との交際中、惚気まみれだった彼の相談もよく受けていたそうだが、身分が違い過ぎる恋愛が続く訳もないので、引くべき所で引いて彼女を遠くから応援すべきだと諭したとされる。しかし血気盛んな21歳の青年がそんな母親の意見を聞く耳を持つ余地は全く無かったのである。

フジ系とくダネ!の報道によれば、トーマスの高校時代の同級生にインタビューしていて「アニメとダンスが好きで、記念写真を撮る時はいつもあるアニメキャラのポーズを取っていた」という言葉を引き出している。このアニメが何なのかは不明だが、彼にヲタ属性があった事を示唆している。中学校時代の卒業アルバムか何かの写真もテレビ報道に晒されており、トーマスの顔写真の傍らには「二次元から来た男」と書かれていた。

ヲタ属性があったからといって即非モテとは結び付けられないが、女性との交際に不慣れだったのかも知れない。そもそも女の扱いに慣れていれば関西から東京に住んでいる女に入れ込んで何度も会いに行くような面倒な事はせずに、適当に地元の女を引っ掛けているだろう。21歳という若さは特権、何も無くても若いというだけでモテる時期なんだし。

<束の間の遠距離恋愛、2人を結んだ自撮り御開帳画像>

2人が交際を始めたのが2年前、2011年12月。知り合ったきっかけはFacebookからだった。
いつも会いに行くのは関西に住むトーマスの方ばかりで、逆に女性が関西に来る事は無かった。
しばらくは蜜月期にあったのだろう。ネット上に出回っているプライベート画像はその頃に撮影されたものと思われる。

遠距離恋愛中の関係を保つかのように、彼らの間で卑猥な画像のやり取りがあったのだろう。

三鷹女子高生ストーカー殺人

ネット上にアップされた数十枚もの被害者女性の写真は自信満々の表情を浮かべながら豪快に観音開きをするなど、言葉にするのも憚られる程の大胆な写真ばかりで、まるでプロのストリッパーかAV女優のそれと同じだった。

それが女優志望で、自分の容姿にも確固たる自信を付けていた彼女の秘密の自己表現だったのか。あられもない写真の数々は彼にとっては自分への尊い愛の表現と受け取ったのだろうが、彼女にとっては自分自身の女としての魅力をトーマスで試したかった以上の何者でもなかったのか?
もちろんこれらの画像や動画は即座に削除されている。

なけなしのコンビニバイト代を叩いて高速バスに乗り込み「彼女」に会いに行く時間はトーマスにとっては人生最大の至福の時間だったのかも知れない。

しかし2012年9月に女性はアメリカに短期留学。既に7月頃から別れ話が始まっていて、この期を境に2人の交際は終わりを告げた。その後留学生活が終わり帰国した後の彼女にとってトーマスはもはや過去の男だったが、彼にとってはまだそうではなかった。

遠い東京から自分だけの為に秘密の姿を見せてくれる「彼女」がトーマスの人生史上唯一の女神に見えたのだろう。だが以前のように写真を送ったりする事もなく、何度も催促の電話やメールをしたら着信拒否されてしまった。それが2013年6月。この頃から彼の中では殺意が芽生えていた。

「写真を送ってくれなきゃ死んじゃう」

思いつめたトーマスの言葉は徐々に暴力的かつ破滅的に変わっていく。トーマスはLINE上でも知人に「復讐してやる」と犯行を示唆していた。

そして9月27日、高速バスで東京にやってきて、犯行一週間前に凶器のナイフを購入。
ネット上では開設していたXVideosのアカウントに過去に撮影したフェラ動画や猥褻画像を続々投稿。犯行数日前から三鷹台駅近くの自宅の周囲を徘徊しつつ襲撃の機会を伺っていた。同時に2chなどにXVideo上の画像を拡散。

一方被害者女性は数日前から自宅周辺を張り込んでいるトーマスに気づき身の危険を察し、学校を通じて警察に相談。学校のある杉並区管轄の杉並署から自宅の管轄である三鷹署にたらい回しにされ、実際に本人も相談に行く。その時警察はトーマスにも電話を掛けていた。

10月8日夕方、本人を自宅内で襲撃。無施錠の窓から侵入しクローゼットで待ち伏せ。被害者女性は家の玄関先でとどめを刺され倒れる。

犯行後は母親や友人に電話をして元交際相手を刺したと自白、殆ど逃げる意志も見せず返り血が付いたままの衣服を着て犯行現場付近を徘徊している所を警察に取り押さえられる。この間にもプライベート動画のURLなどを2ちゃんねるやまちBBSなどに投稿拡散していたようだ。

クローゼット潜伏中に友人に送っていたLINEのメッセ
三鷹女子高生ストーカー殺人

トーマスの犯行の4時間前、被害者女性宅に侵入しクローゼットで待ち伏せしている間、友人にLINEでメッセを送っていた件。友人に助けを求め被害者宅に電話を掛けさせて留守を確認したり、家への侵入を後悔する内容まであった。メッセは1時間程度続いたが連絡が途切れ、次に電話で連絡が来た時は犯行後だった。

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<女子校であるが故の「出会い」の問題>

被害者女性が通っていた杉並区の私立高校は中高一貫の女子校で、日常生活の中で異性を接する機会が少ない。建前では恋愛よりも学業に集中せよとなるが、人生で一番多感で好奇心旺盛な時期に異性交友を止めきれるはずもない。男女共学なら学校内で自然に出会って交際する機会もあり、ある程度人となりや人間関係の繋がりもあるので、かえって安心な気がする。それが女子校なら異性は他で探すしかなく、それが今どきではFacebookだったりLINEやTwitterだったりする。

しかしリアルな人間関係と全く繋がりがないネットでの出会いにリスクが伴う事を分別の付かない中高生に叩きこませるのは、道徳の時間でくだらない性教育をやるよりも重要なんじゃないか?被害者の女子高生はどこぞの馬の骨な男をまだ何十回も会った訳でもないのにホイホイ自宅にまで招き入れて、あんな事こんな事していた訳で、悲惨な結末を迎えた彼女の不幸は痛ましいが、全面的には同情する事ができない。

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<ネット社会で表面化する「リベンジ・ポルノ」>

日本においても社会の底辺までまんべんなくスマートフォンが普及した現代、バカッター問題と同様に危惧される「リベンジ・ポルノ」の問題。その時の欲望の赴くまま、安易に撮らせてしまったハメ撮り画像が一旦プライベートの領域からインターネットの大海に漏れ出すと、もう留まる所を知らない。ケツ毛バーガー騒動の悲惨な歴史も記憶に新しいだろう。

盛りの付いた男女がセックス中に撮った猥褻画像の数々が、交際ご破綻となった後に脅しの材料に使われるというものだが、既にアメリカのカリフォルニア州のようにリベンジ・ポルノを禁止する法律ができる地域も出てきた。この事件で日本でもリベンジ・ポルノへの規制の動きが出てくるかも知れない。

そもそも彼女の場合は猥褻画像を撮影した当時18歳未満だったという可能性が濃厚で、日本では児ポ法に抵触する恐れがあるので、よいこのみんなは野次馬根性剥き出しで画像の保存はしないでおきましょう。そしていくら性欲に負けてもハメ撮り写真を安易に撮らせないようにしましょう。

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